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実際にあった怖い話 夏といえば聞きたくなってしまうのが怖い話。今日はその中でも有名な話を三本ご紹介します。
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無言電話... ある一人暮しの女性がストーカーの被害に悩まされていた。ゴミが荒らされた形跡があったり、彼女の家の前にずっと立っている男が近所の人に目撃されたり・・・ なによりも彼女を悩ませていたのは、毎日必ずかかってくる無言電話の存在だ。
ある日、我慢の限界に達した彼女は、いつも通りかかってきた無言電話の相手に向かって「いい加減にしてよ、この変態!警察に連絡しますよ!」と怒鳴りつけた。するとしばらくの沈黙ののち、電話は「殺す」という低いつぶやきの声とともに乱暴に切られたのだ。
怖くなった彼女は、すぐに警察に連絡をした。彼女の話を聞いた刑事は彼女の家にやって来ると電話に逆探知の仕掛けをし、「もしなにかあったら、すぐに駆けつけますから」と言い残して帰っていった。さて、その日の夜。やはり彼女のもとには電話がかかってきた。
ただし今夜の電話は無言ではない。電話口で男が無気味な声で笑っている。彼女は怖くてすぐに切ってしまいたかったが、警察に逆探知をしてもらうために我慢をした。男の笑い声はやむことなく続いている。どれくらいの時間がたっただろうか、突如彼女の携帯に電話がかかってきた。昼間の刑事からだ。「いいですか、今すぐその家から外へ逃げ出しなさい」刑事は緊張した声でそう告げた。
しかし、外ではこの恐ろしい男が自分を待ち構えてるのでは?そう思うと彼女は行動に移せない。その様子を感じたのか刑事は続けざまにこう言った。
「逆探知の結果が出ました。犯人は電話をあなたの家の中からかけているんです。犯人はあなたの家の中にいるんです!」驚いた彼女はすぐに男からの電話を切って駆け出した。そして部屋の中には、電話が切れてもいまだ響きつづける男の笑い声が・・・
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ベッドの下には... あるアパートで一人暮しをしている女性のもとに、同年代の友人が遊びにやってきたときのことだ。
時間を忘れておしゃべりに夢中になるうちに辺りはすっかり暗くなってしまい、友人は彼女の部屋に泊まっていくことになった。彼女はベッドの上に、友人はベッドの脇に敷かれた布団の上にそれぞれ横になる。部屋の中はすっかり静まりかえり、彼女はうとうとと眠りにつこうとしていた。するとその時、突然友人が布団から飛び起きて彼女のことを揺さぶり、「急にアイスが食べたくなっちゃった。一緒にコンビニまで買いに行こうよ」と言い出したのだ。
彼女はもう眠かったし、別にアイスなど食べたくなかったので「私はいらない。一人で行ってくれば」と答えたのだが、友人は「夜道を一人で歩くのは心細いから」と言って聞かない。根負けした彼女は仕方なく友人と一緒にコンビニへ行くことにした。ところが、家を出た途端に友人は彼女の手を強く引き、なぜかコンビニとは逆方向に向かって走り始めたのだ。いったいどうしたというのだろう。不審に思った彼女がわけを尋ねると・・・
「大きな声を出さないで!今から交番に行くのよ。私、見てしまったの。ベッドの下に、大きな包丁を持った男が隠れているのを!」
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電気をつけていれば... ある女子大生が先輩のアパートで行われた飲み会に参加した時のことだ。飲み会が終了した後、彼女はアパートを出てしばらく歩いていたのだが、ふと先輩の家に携帯電話を忘れてきたことに気づいた。彼女はアパートに引き返し、先輩の部屋に戻って呼び鈴を押す。ところが、反応がない。ドアノブをまわすと鍵は掛かっていなかったので、彼女はそのまま中に入っていった。部屋の中は電気がついておらず真っ暗で、どうやら先輩はもう寝てしまったらしい。
無用心だな、と思った彼女は電気をつけて先輩を起こそうかとも考えたが、先輩がかなり酔っていたのを思い出してやめておき、真っ暗な中で自分の携帯電話を探し出すと「忘れ物をしたので取りに戻りましたー」とひと声かけて部屋を後にした。翌日、彼女が先輩のアパートの前を通りかかると、なぜか大勢の警官が集まっている。事情を聞いて彼女は驚いた。なんと、あの先輩が部屋で殺されたというのだ。部屋は荒らされており、物取りの犯行かもしれないという。「あの時電気をつけて先輩を起こし、きちんと戸締まりをするよう注意していたらこんな事にならなかったのに・・・」
彼女が自責の念でいっぱいになりながら昨日その部屋にいたことを警官に話すと、部屋の奥から刑事が現れて彼女に見て欲しいものがあると言った。「部屋の中でこのようなメモを見つけたのですが、これの意味がわからないで困っていたのですよ。何か心当たりはありませんか?」彼女はそのメモを見て青ざめた。そこにはこう書かれていたのだ。「電気をつけなくてよかったな」彼女が忘れ物を取りに来た時にはすでに先輩は殺されており、犯人もまた同じ部屋に潜んでいたのだ。もし電気をつけていたら彼女も・・・
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