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トマト
夏バテなどで食欲が落ちたときには、今が旬のトマトを食べましょう。トマトの甘酸っぱさが食欲を増進してくれます。さらにクエン酸、リンゴ酸、コハク酸などが消化を助けてくれるのです。
aboutトマト
トマトは南米のアンデス周辺の高地の原産といわれ、分類学的にはナス科にあたります。トマトってナスの仲間だったんですね。本来は多年草なのですが、日本では一年草として栽培されています。温室栽培で一年中手に入りますが、春に種子をまき、夏から秋に収穫される野菜です。品種が多く存在し、果実は小さなものから直径10cm以上のものまであります。トマトといえば赤い実というイメージですが黄色の実もあります。日本には江戸時代に入ってきたのですが、当時は「赤なす」と呼ばれ観賞用として栽培されていました。食用として本格的に栽培され始めたのは明治時代以降になります。
効能は?
トマトには各種ビタミンが多く含まれています。主なものはカロテン、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、B6等で、カリウムも多く含みます。トマトの赤はリコピンという色素で、酸味はクエン酸やリンゴ酸などです。また、食物繊維のペクチンも含まれています。リコピンには高い抗酸化力があり、細胞の酸化を防ぐのでカリウムと合わせて老化防止やがん予防の効果に期待できます。カロテンは細胞の粘膜を強化する働きがありますので、ビタミンCとともに美肌にも効果が期待できます。酸味の成分であるクエン酸やリンゴ酸が疲労物資を消してくれるので、二日酔いの解消にも効果的です。
食べ方
サラダなど生食の他、ピザやパスタ用ソース、みじん切りにしてタマネギと炒めてカレーに入れたり、シチューなど煮込み料理に。うまみ成分のグルタミン酸やイノシン酸、アスパラギン酸などが含まれているので昆布と同じようなダシとしての効果があります。また、油と一緒に調理するとリコピンの吸収がよくなります。